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● 東京新聞より
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東京新聞 2011年3月28日 07時12分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032890071245.html
福島第一原発 2号機 放射線1000ミリシーベルト超
東日本大震災で被災した福島第一原発の事故で、東京電力は二十七日、2号機タービン建屋地下のたまり水の表面から、毎時一〇〇〇ミリシーベルト超の極めて高い放射線量を測定した、と発表した。
三十分浴びるだけで体内のリンパ球が減少し、三時間以上で50%が死亡するとされる量で、事故後に測定した線量の中では最大。
線量計が振り切れて測定を中断したため、さらに高い線量になる見込みだ。
経済産業省原子力安全・保安院は原子炉から漏れ出た可能性が高いとしており、場所の特定を急いでいる。
深刻な原発危機を脱却する復旧作業は一段と難しさを増してきた。
高濃度の放射性物質を含むたまり水は作業員三人が被ばくした3号機や、1号機のタービン建屋でも見つかっている。
2号機のたまり水について、東電は昼ごろ放射性物質のヨウ素134が運転中の原子炉の水と比べ一千万倍の濃度だったと発表。
ところが、二十八日未明の会見で検出したのはヨウ素ではなく、セシウム134で、十万倍の濃度に訂正した。
2号機は十四日、原子炉内の水位が低下して高温の核燃料がすべて露出する「空だき」状態になり、核燃料の破損が指摘されていた。
東電も「燃料の数%から数十%が破損していると解釈できる」と認めている。
2号機は十五日、原子炉格納容器内につながる圧力抑制室で爆発音があり、損傷した疑いも出ている。
専門家は破損した燃料から高濃度の放射性物質が漏れ、抑制室の亀裂などを通って格納容器の外に出た可能性を指摘している。
東電は
「原子炉周りの圧力や水位などから、炉内の放射性物質が大量に格納容器の外に出ている状況はない」
と話している。
一方、第一原発の放水口近くの海水から濃度限度の約千二百五十倍の放射性ヨウ素131が検出された問題で、保安院は、同約千八百五十倍の放射性ヨウ素131を二十六日にも検出したと発表。
海で拡散されるため「健康への影響はない」としている。
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時事.com 2011/03/28 05:15
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011032800026
1・3号機、注水ポンプ交換へ=圧力容器破損の恐れも-福島第1原発・東電
深刻な状況が続く福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で、東京電力は28日、冷却のため実施している原子炉圧力容器への真水注入について、消防ポンプから電動ポンプに切り替える作業を進めた。
注水の安定化が目的で、2号機では既に完了。
東電は1、3号機についても28日中の切り替えを目指す。
また東電は28日未明の会見で、1~3号機の圧力容器の破損の可能性について初めて言及した。
注水を続けても圧力容器が満水になっていないとみられる上、放射性物質を含んだ水がタービン建屋の地下まで流れていることが理由という。ただ炉内の状態は不明な部分が多く、東電は中央制御室の機能を復旧させ、炉内の正確な水位や圧力などの把握を急ぐ。
東電によると、1~3号機のタービン建屋地下の水の放射能は、2号機では運転中の原子炉内の水の約10万倍に上った。
このため東電は排水作業を進め、1号機では小型ポンプで水をくみ取り、発電タービンを回すのに使った蒸気を水に戻す「復水器」に入れている。
しかし2、3号機は復水器が満水とみられ、東電は別の排出先を決めた上で排水作業に移る方針だ。
東電は使用済み燃料プールについても、海水から真水の注入に切り替える。
まず2号機の燃料プールで28日、冷却系配管を通じて真水を注入する予定という。
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【共同通信】 2011/03/28 17:08
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032801000607.html
福島原発、汚染水をポンプで除去 原子炉冷却も継続
東日本大震災による福島第1原発事故で、東京電力は28日午後、1号機タービン建屋地下にたまっている高濃度の放射性物質を含む水をポンプで除去して復水器に回収する一方、原子炉の冷却機能を回復させるための作業を続けた。
2号機では、溶融した燃料に触れた水が外部に漏れた可能性が指摘されている。
2、3号機は復水器が満水の状態。東電は汚染した水を入れるため、復水器内の水を別のタンクに移す方法を検討している。
タービン建屋には原子炉の冷却機能にかかわる電気設備が集中しており、水の除去が大きな課題となる。
原子炉を冷やす目的で真水を注入しているポンプを、外部電源で動かすための作業も続く。
2号機はすでに消防ポンプから仮設の電動ポンプに切り替え、1、3号機の作業も進める。三つのポンプを一度に操作できる装置の設置や、非常用電源から切り替えるための準備工事も進めた。
枝野幸男官房長官は記者会見で
「当面は今のやり方で原子炉や燃料プールを冷やし続けることは可能だ」
と述べた。
2、3、4号機の使用済み燃料プールには29日にも、配管を通じて真水を注入する。
計測装置の駆動や4号機の中央制御室の照明点灯も目指す。
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ウオールトストリートジャーナル 2011年 3月 28日 19:53 JST
http://jp.wsj.com/Japan/node_211447
汚染水除去作業が難航―福島原発
東京電力福島第1原子力発電所では、28日、タービン建屋地下にある高濃度の放射性物質を含む水たまりの除去に向けた準備が続けられたが、作業は難航を極めている。
イメージ Reuters 福島第1原発(27日)
国の原子力安全委員会は同日午前、この汚染水について、
「一時溶融した燃料と接触した格納容器内の水が、何らかの経路で流出してきたと推定される」
との見解をまとめた。
これを受けて、枝野幸男官房長官は記者会見で、
「(一時溶融したということなので)継続的に溶融しているということではないのではないか」
と述べた。
一方、経済産業省原子力安全・保安院は28日午前、第1原発北側の放水口付近で濃度基準値の1150倍に当たる放射性ヨウ素131を27日に検出したと発表した。
また、東京電力は28日の会見で、2号機タービン建屋近くの「トレンチ」と呼ばれる立て坑に水がたまり、27日午後の時点で水表面の放射線量が 1時間あたり1000ミリ・シーベルトを超えていることが確認されたと発表した。
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== 東日本大震災 ==
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